年下のあいつ。
そう、私はチームのエースと言われ
顧問からも絶大な信頼と人気をうけていた。




だけどそれは他のチームメイトにとっては
嫉妬にしかならなかった。




そして最後の試合くらい自分たちが
輝きたいという願望が強くなり
私をケガさせて出場できなくすれば
必然的に自分たちが輝ける、という
結論にいたった。







「私はチームの皆にはめられてたってこと。」


「先輩…」




「それ以降コートに立つことさえもできなかった。
怖かったんだよね。
あの事が頭の中をよぎって。



でもやっぱりバスケは大好きだから
今ではフリースローくらいはできるようになったんだ。





まあ、プレーすることは一生出来ないと思う。



トラウマなんだ…



私って弱いよね。」



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