可愛いあいつは女教師

「俺はいっつもこーやったら好かれるとか、こーやったら喜ぶとか、そんなことばっかり考えて恋愛してきた。でもお前はさー自分の気持ちには正直に伝えらんねーけど、自分のやりたいこと、とか考えたことには正直に生きてきたじゃん？ほんとはお前が１番素直だったんじゃねー？俺はそんなお前がうらやましかったんだよ。」


そう言うと武は悲しそうに笑った。



こいつがこんなこと考えてたなんて・・・・。
俺は驚いて何も答えられなかった。


いつも鈍感で正直でいい男の鏡なんだと勝手に決め付けてた。
でもこいつはこいつなりに色々考えてたんだな・・・・。






「まだ奈々先生のこと好きなんだろー？ぶっ倒れるくらい。」
「あ、ああ。」


俺はさっきまで怒っていたことも忘れて、答えていた。






「じゃあ、奈々先生にちゃんと伝えろってこと！！！！！！！」
武はそう言うとカーテンを開いた。