可愛いあいつは女教師
俺はそのまま屋上へ向かった。
屋上には鍵がかかっているが、俺は屋上に行く為の方法を知っていた。
誰も入ってはいけない、理科準備室のベランダの窓から上に上がることができるのだ。


危ない場所だが、俺はそのスリルも好きだった。



そして屋上に辿り着くと、すぐその場に座り込んだ。

「はあ・・・。」
思わず溜息が出る。


俺は吸えないはずのタバコをポケットの中から出し、火をつけてゆっくり息を吸った。
えりかの置いていったタバコだ。
慣れないタバコにすぐにむせた。

「ゲホッ・・・ゴホ・・・ッ!!」



ばっかみてえ・・・・



情けない自分の姿にそう思った。





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