ご主人様は同級生!?
あらためて言われた言葉。
あたし達って同じ部屋じゃん?
って思ったけど…
いい方向に妄想をしてみた。
”緊張した”
から思わず誘った。
あぁ…いいかも。
初々しいって言うの?
「んでも……こっちの方が早いしな…」
「…侑也様。自分を忘れないでください」
「あ、そうだった……て、あ?俺は忘れてねー。」
「は、はい……」
絶対自分を入れるの忘れてたよ、この人。
「ちなみに…」
「んだよっ!」
イライラ気味に言う侑也様。
「あたしも忘れないでください……」
「あ。………忘れてた」
そこ否定してー。
「お前足遅いからな…どーしよ。」
「…」
失礼な って言いたいけど。
相手は福沢 侑也様。
あたしの両親の会社がかかってるんだ。
心に閉じ込めとけ!
「…なぁ。」
「はっはい、侑也様。」
「その、”侑也様”って止めろ。」
「え、…でも」
「命令、してるんだけど、聞けないのかよ」
「いっいえ!…じゃ……あ、なんて呼べばいいですか?」
「侑也。」