ご主人様は同級生!?



「…あの……」

「…」

「…侑也様…?」


―バサッ―


「ゆっ侑也様!?」



ベッドに押し倒されたあたし。
上には侑也様。

なにが起きたのかよく理解できなくて、あたふたしていたら


「嫉妬した…?」

「……え?」

急な言葉にピタッと、動きが止まった。

あたしが早苗様の足に紅茶をかけてしまったから?

あたしがカップを割ってしまったから?

「あれはっ…手が滑ってしまって…」

「違う……。」

「…?ちがう?」

なにを言ってるんだろう…
あたし、他に誤解される事したかな…

あたしは頭をフル回転させて、考えた。


「顔が強張ってたから」

フワッと笑った顔はどこか嬉しそうだった。

「あ…あたし………んっ」


降ってきたキスは優しかった。

甘くて、溶けた。


「ん……は……」


時折あたしから出て来る声はあたしの声じゃなくて……。

大人のキスだった。

どう息すればいいのかわからなくて、侑也様を押した。



「っ!…はぁ…はぁ…」

「息の仕方もしらねーの?」

「っ…あんなキス……」

「初めて?」


熱くなった顔がまたカッと燃えたような気がした。



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