ご主人様は同級生!?


お城に着いたらもう…離すんだ


少し お城に着くのが嫌になった。


「……着きました…」

「…ああ。もうか」


もう………かぁ…
早い、学校からお城遠いはずなのに、短く感じた。


―ギュ―

「っ!?」

「…」

―パッ―



最後に強く握られて、直ぐに離された。



「行くぞ」

「は、はいっ」



嬉しかった………


あれ?あたし、なに言ってんの?

これじゃあまるで…あたしが


んなわけあるかー!


ただ、福沢 侑也様には逆らえないから……だから……


ドキドキしただけ…

好きになるわけがないんだよ…





< 9 / 59 >

この作品をシェア

pagetop