ご主人様は同級生!?
お城に着いたらもう…離すんだ
少し お城に着くのが嫌になった。
「……着きました…」
「…ああ。もうか」
もう………かぁ…
早い、学校からお城遠いはずなのに、短く感じた。
―ギュ―
「っ!?」
「…」
―パッ―
最後に強く握られて、直ぐに離された。
「行くぞ」
「は、はいっ」
嬉しかった………
あれ?あたし、なに言ってんの?
これじゃあまるで…あたしが
んなわけあるかー!
ただ、福沢 侑也様には逆らえないから……だから……
ドキドキしただけ…
好きになるわけがないんだよ…