平成大泥棒!~宝を求めて数百年?!
*
「ちょっと、おじいちゃん!本当にここにあるのー?」
おじいちゃんの趣味ーー宝探しに振り回される千明は溜め息を付きながら言う。中学1年生にもなって、友達とも遊びたい年頃だが、おじいちゃんは誰にも止められない。おじいちゃん曰く、生き甲斐、だそうだ。
「千明、そっちも調べるんじゃぞー!」
「分かってるよ、んもぅ!」
さっさと終わらせよ、と呟きながら目についた井戸をチラ見、いや、二度見した。
「えっ…、何アレ?」
手だ。こんな映画無かったっけ?などと頭のなかを整理しながら恐る恐る近づいてみる。その直後、
ニュッ。
「きゃああああ?!」
「わーーーーっ?!」
いきなり出てきた人間に驚く千明。いたはずの仲間ではなく、見たことのない服を着た少女叫びに驚く五右衛門。
「な、何よアンタ!…へ、変態?」
「てめえ、誰に向かって変態っていってんだ!」
「アンタしかいないでしょ!?何なのよアンタ!」
「おめぇこそ何なんだ!いきなり現れて…、捕物はどうした?!」
「…は?」
いきなり出てきた男は私の疑問をよそに井戸から出てきて辺りを見回す。何で着物?靴…じゃない、社会の教科書で見たことある!それに…
「ねぇ、捕物って何?」
「は?居ただろーが。太閤サマが差し向けた人間が。」
「太閤サマ…?」
「…オマエ、大丈夫か?秀吉だよ、豊臣秀吉。」
(知ってる…けど、何で歴史上の人物に追われてるの?)
流石におかしいと思ったんだろう。男は逆に問いかけた。
「おい、今何年だ?」
「…2012」
「…本気で言ってんのか?」
「何でウソつかなきゃいけないの。」
間もなく、男は叫んだ。
「何でだああああ!」
「ちょっと、おじいちゃん!本当にここにあるのー?」
おじいちゃんの趣味ーー宝探しに振り回される千明は溜め息を付きながら言う。中学1年生にもなって、友達とも遊びたい年頃だが、おじいちゃんは誰にも止められない。おじいちゃん曰く、生き甲斐、だそうだ。
「千明、そっちも調べるんじゃぞー!」
「分かってるよ、んもぅ!」
さっさと終わらせよ、と呟きながら目についた井戸をチラ見、いや、二度見した。
「えっ…、何アレ?」
手だ。こんな映画無かったっけ?などと頭のなかを整理しながら恐る恐る近づいてみる。その直後、
ニュッ。
「きゃああああ?!」
「わーーーーっ?!」
いきなり出てきた人間に驚く千明。いたはずの仲間ではなく、見たことのない服を着た少女叫びに驚く五右衛門。
「な、何よアンタ!…へ、変態?」
「てめえ、誰に向かって変態っていってんだ!」
「アンタしかいないでしょ!?何なのよアンタ!」
「おめぇこそ何なんだ!いきなり現れて…、捕物はどうした?!」
「…は?」
いきなり出てきた男は私の疑問をよそに井戸から出てきて辺りを見回す。何で着物?靴…じゃない、社会の教科書で見たことある!それに…
「ねぇ、捕物って何?」
「は?居ただろーが。太閤サマが差し向けた人間が。」
「太閤サマ…?」
「…オマエ、大丈夫か?秀吉だよ、豊臣秀吉。」
(知ってる…けど、何で歴史上の人物に追われてるの?)
流石におかしいと思ったんだろう。男は逆に問いかけた。
「おい、今何年だ?」
「…2012」
「…本気で言ってんのか?」
「何でウソつかなきゃいけないの。」
間もなく、男は叫んだ。
「何でだああああ!」