不良の有岡について。











「おはよ、お腹空いたー。」

「おはよう。朝ご飯食べてないの?」


午前中の同じ講座に来た廿楽は黒かった。

寝坊したみたいで、髪の毛を梳かし始めた。ご飯より外見らしい。

廿楽が鏡を出した時に、担当の先生が来た。構わず眉毛をかく。


「そういえば、哀河さぁ…。」


私は後ろを振り返る。廿楽は何でも無いことのように続けた。


「海来た時、一緒に有岡もいた?」

「えっ!」


斜め前の生徒がこっちを見た。私は気まずくなったので、黒板に視線を逸らした。



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