不良の有岡について。
「あーいーかーわー!」
うらめしやーの音程で呼ばれた。私は驚きながら振り返ると、廿楽がコンビニの袋を持ちながらこっちに怒ってますオーラを見せながら近づく。
「ごめん、電話出れなくて。」
「お腹空いたって言ってたでしょ!」
「忝い。」
「使い方違うし!」
流石現文と古典だけは赤点を免れることはあるなあ…と感心してる場合ではない。
「もういーよ。」
廿楽は椅子に座った。
私もメロンパンの袋を開けて、半分廿楽に差し出す。
「あたしのもあげる。」
そして、お弁当のハンバーグの三分の一をくれた。