不良の有岡について。
五限目の教科担任が教室に入ってきて、悲鳴が上がってそれにクラスメートは笑った。
そこで事は治まって、二人は保健室に行った。
ぼんやりと五限目を過ごす。
クラスメートからの視線が痛い。やっぱり、さっきの騒動は私に関係があったのか。
ホームルーム後、私は保健室に直行した。
弟、ちょっと待っててね。
「失礼します。」
がらりと引き戸を開ける。すぐに見えるソファーに怒田が深く腰掛けて目の上にタオルを乗せていた。
それがズルリと落ちて、バチリと目が合った。
「おう。」
「…うん。」
何なのこの会話。私はもう一人の姿を目で探す。