不良の有岡について。
「いった……。」
あんたは小学生か。
ため息を吐いて二度寝でもしようと有岡の部屋に帰ろうとリビングの出口の方へ足を進める。
「哀河。」
「いい、おやすみ。」
「ごめんて。ここ、きて。」
振り返ると、とんとんと叩かれた有岡の隣。
これで戻ってしまう私は甘いんだと思う。
隣に座ると、さっきまで眠っていたからか体温が高いのが分かった。私が眠くなってしまいそう。
「なんでここで眠ってたの?」
「いや、隣で哀河眠ってたから。」
「寝相悪かった?」
「寝込み襲いたくなった。」
返ってきた言葉にそちらを見ると、肩を抱き寄せられた。
首に髪の毛が当たってくすぐったい。
「顔痛い。」
「あ、ごめん。」
元々変なことしなかったら痛くならなかったけどね。
ざらりと鎖骨を急に舐められた。