不良の有岡について。
現在、ベッドの上。
時間は昼少し過ぎ。因みに哀河の家。
つまり哀河のベッド。
そして今日は学校の創立記念日。
「や、ん。」
首を甘噛みすると可愛く啼く声が鼓膜を震わせる。
背中に手を滑らせれば、しがみつくように俺のシャツの前を握る。絡まる足がちょっと色んな理性を攻め立てる。
ホックを外すと少し不安な顔をするので、唇を重ねる。前に手を這わせながら歯の裏を舐めた。
あ、やらかい。
思った言葉は口に漏れていたらしく、哀河の表情が変わる。
「やだ、無いもん。」
「全然無くないデスカラ。」
男の俺以上には普通にあるよ。