不良の有岡について。
いつも以上の荒れ様と、私もそれが分かるようになるくらい廿楽と一緒に居たんだと思う。
怒田は気まずそうにご飯を頬張り始めた。
もう別れたら?と言うのは必死に喉の奥へ押し込む。
「でも、ちゃんと謝ってくれたし…、あたしが一番って。」
「それって、男だからとかじゃなくて人間として最悪だろ。」
言い切った、のは、私でも怒田でも無い。
ドキリとした。
怒田と廿楽の視線が私を越す。私の後ろから聞こえた声。
振り返る。
「怒田、三年のマネージャーがお前にって。」
そう言ってプリントを渡したのは、有岡だった。