ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜
衝撃の一夜
朝。
今日は土曜日。
ゆっくり布団で微睡む事が出来る。
昨夜のお酒が身体の動きをどんよりと制している。
私は一度覚めかけた目を再び閉じた。
――靖夫…。
本当に彼が好きだった。
あなたとの未来を本気で夢見て夢中で恋してきたのに。
………やめよう。
もう、終わったのよ。
今頃彼は新婚初夜から初めて朝を迎え、その腕に愛しい花嫁を抱き締めている事だろう。
< 1 / 146 >