ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜


「………冴えないのは……お前だよ。
男漁りにしか情熱を持たない、三流女」

「…え?」

私はニコニコしながら彼女に言ってのけた。


「…何…ですって…?」

桐山の顔から笑みが消える。

私はそれとは対照的に更に笑みをプラスした。


「あれ。聞こえたの。
おかしいな。
耳は機能してるんだね。

じゃあ停止しているのは頭の中身だけなんだな」

「………は。
何?……何なの?」


桐山は信じられないような顔をして呆然としている。

「……何で沢森さんにそんな事を言われなくてはいけないの?
……私、あなたに…何かしたかしら…」


私は桐山を睨みながら言う。

「………したよ。大いに腹立たしい事をね」






< 53 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop