ケモノ女が愛するオトコ〜草食男子の扱い方〜
「はあ…?意味が分かんない。
頭が機能していないのはあなたじゃなぁい?」
……ブチッ。
頭の中が沸騰して何かが飛び出したような感覚になる。
「お前に言われたくないんだよ!
毎日男に色目使いやがって!
藤崎はお前がどんなヤツだか分かってるからお前の誘いにゃ乗らないよ!
あいつはね、人を外見で判断するような人間にゃ興味ねんだよ!!!」
そう。
私も、あんたも。
藤崎に相手になんて、されない。
「きゃあああ!」
私が桐山の気合いの入った巻き毛を引っ張りつけると彼女は容易くその場に転げた。
「沢森さん、やめて」
富田が私を止めようと肩を掴む。
バシッ!!!
私は富田をも突き飛ばした。
「きゃああ!」
気が付くと、私達の声が響き渡っていたのか、化粧室の前には人だかりが出来ていた。