陽だまりの君
陽だまりの君
私はここに何回足を運んだのかな?両手で数えられないくらいになっている
私は今日も向かう。
人がめったに通らない廊下を通り過ぎて校舎裏の陽だまりがよく見える窓まで……
私がここに足を運ぶのにいつの間にか理由ができていた。
窓をあけて少し顔を外気に触れさせる。少し視線を下げたところにスースーと優しい寝息をたてている男の子がいた
優しい陽があぐらをかいて壁に背中を預けている男の子をつつむ
柔らかい風が色素の薄い栗色の髪の毛を揺らす
私は名前も知らない男の子を見ているだけで心が温かくなる。
「ん……」
微かに聞こえた声に私は窓から少し乗り出して男の子に目を向けた
何だ、ただの寝言……
安堵したのもつかの間だった
私は今日も向かう。
人がめったに通らない廊下を通り過ぎて校舎裏の陽だまりがよく見える窓まで……
私がここに足を運ぶのにいつの間にか理由ができていた。
窓をあけて少し顔を外気に触れさせる。少し視線を下げたところにスースーと優しい寝息をたてている男の子がいた
優しい陽があぐらをかいて壁に背中を預けている男の子をつつむ
柔らかい風が色素の薄い栗色の髪の毛を揺らす
私は名前も知らない男の子を見ているだけで心が温かくなる。
「ん……」
微かに聞こえた声に私は窓から少し乗り出して男の子に目を向けた
何だ、ただの寝言……
安堵したのもつかの間だった
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