陽だまりの君
しばらく沈黙が続く。遠くで生徒の笑い声が聞こえる。


私は君を好きでいていいですか?
できれば、好きでいさせてください


この続く沈黙はきっと好きな人がいるからだと思って私は頭の中がいっぱいだった


春の肩がトンと肩にぶつかる。いつの間にかさっきより近くに座っている

「もっと早くに、気がつけば良かった」


「え?……」


何を言ってるんだろう。 私はうずめた膝から顔を上げた


何て顔をして私をみてるんだろう。
私は隣に座ってちょっと俯いてる春を見つめた


「もっと早くに自分の気持ちに気づいてれば良かったなって」


私の目を見て話す春は一瞬も目をそらさない
どうしよう恥ずかしい


「毎回ここに来る千紗にもっと早く声かければ良かった」


いつも寝てたのに……
私が来ていたことに気づいていた。


「気づいていたの?」


「うん、千紗の友達が迎えに来た時よく後ろ姿みてたよ?陽がよく似合うなーっていつも見てた」

見られてたんだ。
何だ……私だけが春を知ってて毎回ここにいた私は知らないと思ってた


何だ……知ってたんだ
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