愛してるなんて言わせない
南梨と紅愛
ブー、ブー
ブー、ブー
ホテルのロビーに向かうため
長い廊下を歩いていると携帯が光りながら震えている。
「もしもし!?」
『あ、恋華っ??
何回も電話かけてたのにでないから心配したよっ』
「あぁ、ごめんごめん。
シャワー浴びてた。」
『そっかぁ。
あ、今どこ??
あのさ今日予定ある??』
「今日??
予定はないけど…
ひまじゃない。」
『ははっ(笑)
出たっ!!
恋華の予定ないけどひまじゃない発言!!!!』
「…。
あのさ、あたしひまじゃないんだってば。
そんなこと言う前に用件言ってよ。」
『恋華ちゃん、怖いゾっ!!』
ブチっ
「ムカつく!!」
そう言って電話を切った。