愛してるなんて言わせない
あたしはそのまま自分の部屋へと向かう。
ガチャっ
部屋の扉を開けると大きな段ボールがあった。
??
開けてみると一着のピンクのワンピースとフレアスカート。
その下にはピンクと黒のパーティードレスが入っていた。
コンコンっ
「失礼いたします。」
入ってきたのはさっき玄関にいたメイドの1人。
「旦那様がお呼びです、お嬢様。」
「今行くわ。」
そう告げるとメイドは部屋を去った。
なーんだっ、帰ってきてたんだ。
ってことはコレはあの人からか。
あの人ってのはお父様のこと。
あたしはお父様の前じゃそう呼ぶけど他ではあの人、この人呼ばわり。