片翼の天使たち~fastlove~
「それ…どういう意味だよ」
遥翔の声は……
なんでか、震えていたんだ。
私は顔を伏せる。
重たすぎる、どよんだ空気に
息がつまりそうだったから。
遥翔…
どういう意味かなんて
簡単なんだよ。
だって、答えは2つもない。
1つしかないんだよ……。
「……き」
あぁ…もぉ
無理だ。
ダメなんだ。
分かっていても、「好き」って気持ちは
抑えきれないの…__。
涙と共に、溢れ出してくるのは
伝えないと
心にとどめておくと決めた
儚く、切ない、私の全て。
「好き…だから。私、遥翔のことが…好きなの。」
あなただけが
好きなんだよ……___。