ショコラ~愛することが出来ない女~


「ショックですか?」

「ショック……つか。私社会人としてどうなのって思う」


そう続けると、庄司くんは苦笑して私の髪を撫でた。


「嘘です。してませんよ」

「え?」

「最後まで迷いましたけどね。
他の男の名前呼ばれて続けられるほど神経太くないです」

「げ」


私、誰の名前を呼んだ?


「……隆二って誰ですか?」


ああ、やっぱりー!


布団で体をくるんで、軽く彼を睨む。

ていうか、してないのに裸にはしたのね?
そのあたりまではしちゃったのね?

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