錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
*お茶会
翌日、サージェスは事情聴取のために警察に向かった──母であるマリンマランは、戻ってくると言った彼を旅行先で待っている。
一緒に戻ろうとしたのだが、サージェスは危険だからと妻を止めた。
妻を気遣っているのは事実だが、一方でマリンマランは“キレやすい”性格でもある。
家族が攻撃されている現場を目撃して、大惨事になるのは避けたい。
マリンマランは、サージェスよりも魔力と魔法レベルが高い。ローグは母からその才能を受け継いだのだ。
「はあ……」
ネリネはティカップ片手に小さく溜息を吐いた。
ローグの庭で、一同はお茶菓子と共に紅茶を傾けている。