錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-

*お茶会


 翌日、サージェスは事情聴取のために警察に向かった──母であるマリンマランは、戻ってくると言った彼を旅行先で待っている。

 一緒に戻ろうとしたのだが、サージェスは危険だからと妻を止めた。

 妻を気遣っているのは事実だが、一方でマリンマランは“キレやすい”性格でもある。

 家族が攻撃されている現場を目撃して、大惨事になるのは避けたい。

 マリンマランは、サージェスよりも魔力と魔法レベルが高い。ローグは母からその才能を受け継いだのだ。

「はあ……」

 ネリネはティカップ片手に小さく溜息を吐いた。

 ローグの庭で、一同はお茶菓子と共に紅茶を傾けている。
< 118 / 203 >

この作品をシェア

pagetop