錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
 ローグは再び走り出し、マイクはそれを追いかけた──青年は、近くの魔法スタンドまで走り置いてあったボタンを押す。

「のわっ!?」

 マイクの足下から、よく滑る透明のジェルが噴出した。

 イワンも追いかけてきたが、広範囲に広がったジェルに足を捕られる。

 こいつらは親父に電話しているから、オレの携帯を辿って親父も駆けつけるはずだ。

 それまで持ちこたえなければ──

 そう考えていたが、思っていたよりも警察と父が来るのが早かった。
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