錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-

 ある程度、運命は決まっている。

 だが、それを変える事の出来る運命も存在する──変えた運命の善し悪しは誰にもわからないが、変えたいと思う気持ちは大切だ。

 平行世界に飛ばされたのはきっと、それを変える運命だったのかもしれない。

「……」

 ローグはゆっくりを目を覚ます。

 気付かれないように静かに目を開き、伝わる空気で状況を探った。

 飛ばされた世界とさして変わらないらしい、ホッとして次の行動の準備をする。

 予約魔法というものがあるが、これはなかなかにコツがいる。
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