錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
 黒いエンジンはゆっくりと落下し、コンクリートの地面に激しい音を響かせる。

 目を丸くしたマイクを一瞥して、遠くに見える無人の魔力スタンドに駆け出した。

「ハッ!? 待て!」

 我に返ったマイクが再び追いかける。

「がっ!?」

 魔力スタンドにたどり着く前に、マイクのエナジーボルトが放たれ倒れ込んだ。

「まったく……手間かけさせやがって」

「うっ」

 痛みにうずくまりながらも、マイクを睨み付けた。
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