錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
◆第9章~少しずつ

*チョーカーの悩み


 この中で、チョーカーローグだけが誘拐されなかった──何故なら、すでに彼の世界では新エネルギーは開発済みだからだ。

 両親の旅行もその記念として、すでに行ったあとである。

 それもあって、チョーカーローグは余裕をかましていた。

 しかし、ネリネに関してはまったく気がつかなかった……いや、こっちのネリネが俺に恋心を抱いてるか解らない。

「なんか俺だけ一番違ってないか」

 ぼそりとつぶやく。
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