錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
 アクセサリー類を一切、付けなかったローグがチョーカーを付けていた事に両親もネリネも驚いていたが、似合っていると言われてまんざらでもなかった。

 それから、なんとなくアクセサリーにも興味を持ち始めているのだが──

「!」

 休日に家でゆっくりしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。

「はい……。!」

 ドアを開くとネリネが立っていて一瞬、変な声を上げそうになる。

「あ、あの」

「なんだい?」

 必死に平静を装うが、さっきまでネリネの事を考えていたから動機がやや激しい。

「これ」

「!」

 小さな箱が差し出された。
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