錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「くっ、くくくっ」
それを影から見ていたサラが、悔しげに歯ぎしりする。
ローグにお祝いの言葉をもらおうと、いそしんで来た訳だが──
「まさかネリネが……いつの間にそんな間柄になってたのよ」
こんなに好きだとアピールしていた私をよそに、アピールすらまともに出来なかったネリネが選ばれるなんて悔しすぎる!
「このままハッピーエンドで終わらせてやるものですか」
つぶやいて、その場をあとにした。