錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
◆第10章~あなたとわたし
*好敵手と書いてライバルと読む
とある日曜の昼下がり──サラはネリネとローグの間をどうやって裂こうかと、自室で思案していた。
「!」
そこに、玄関の呼び鈴が鳴る。
両親は出かけていて家には自分しかいない。
サラは仕方なく玄関に向かった。
「はーい」
めんどくさげにドアを開くと、そこにネリネが立っていた。
「!」
驚いたが、すぐに睨みを利かせる。
「ローグとデートなんじゃないの?」と嫌味でも言ってやろうかと考えたが、それも腹が立つので止めにした。