錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「うん、そうだね」

「頑張ったからって、それが全て報われるなんてこと無いのよ」

「!」

「私が彼を好きでも、彼が私を好きにならなくちゃ無理じゃない」

 そんな都合良くは行かないことくらい解ってるわ。

「サラ……」

 そんな風に考えていたなんて──ネリネは、彼女がとても大人に見えた。

 なのに、あたしはローグを無理矢理、振り向かせようとしてた。

「……」

 サラは、うつむいてふさぎ込むネリネを見つめる。
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