錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「でも考えたの」

 それはむしろ、とても困ったことなのでは? って──

「ずっと生まれたときから隣にいたって思ったら、あなたが前に出ない理由がわかったの」

 いつもあんなに明るくてハキハキしているのに、ローグの前では大人しくなる。

 それにいつもイライラしていた。

「きっと彼はあなたのこと、妹みたいに思ってただろうって」

「……うん」
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