錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
食事が終わると、ネリネは夜の公園にローグを誘った。
乗り気の無い彼に怪訝な表情を浮かべたが、どうしてだったかはすぐに解った──
「なるほど、こういうコトだったのね」
半笑いで暗闇に展開されている光景を想像する。
あたしには刺激が強すぎるわ……ローグはさすが大人なだけに、動じてないみたいだけど。
「ネリネ」
呼ばれてそちらに足を向ける。
「! わあっ」
木々の葉を手で払うと、光の洪水が広がっていた──公園は丘の上にあり、眼下には街の明かりがまぶしいほどにネリネを迎える。
他にも、何組かのカップルがこの風景を見に来ていた。