錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「もしかして、その格好」

「あ、えーと……」

 目を泳がせるネリネに呆れて溜息を吐く。

「どうりで。いつもの方が俺は好きだ」

「そう? 大人っぽい方がって思ったんだけど」

「だったら初めからネリネとは付き合ってない」

「う」

 嬉しいけど複雑な心境……。

「ネリネは無理に変わろうとしなくていいんだよ」

「──っでも!」

 あたしは、早くローグに相応しい大人になりたい。
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