錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
 ネリネはやっぱりネリネなんだなと小さく笑う。

「なによー、なんで笑ってるのよ」

「なんでもない、なんでもない」

 頬を膨らませたネリネが無性に可愛くて、ローグはゆっくりとかがみ込んだ。

「──!」

 涼やかな風が木々の葉を揺らし、カサカサと音を鳴らす。

 ネリネは静かに瞼を閉じた。




END


※このあと番外編!
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