錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「一度、このお店に入りたかったから」

「このカフェは好きよ」

「なんか、いいですよね。ここ」

 爽やかな風と、通り過ぎる人々──少し遠くに川があり時折、微かなせせらぎの音が耳に届く。

「……」

 そんなグラウシスの横顔に、何故だか胸が少し高鳴った。

「?」

 変ね。私は年上が好きなのよ、彼はどう見ても年下じゃない。

 それに、弱々しい男は好きではないわ。
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