錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
食事中もお風呂のときも、グロウを思い起こしてくすりと笑みがこぼれた。
頼んだのはホットコーヒーなのに忘れて舌を火傷したり、ケーキを落としかけたり。
何もかもが、なんだか昔のラブコメディのお約束みたいで吹き出さずにはいられなかった。
あれを狙ってやってるんだったら、よほどの天然か図太い策士だ。
サラにとってはどちらでも面白い。
もし私をターゲットに選んだのなら、それに乗ってやらないこともないし、違っているのならお友達として付き合うわ。