錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
 なんにせよ、サラにとっては新鮮な出会いだった。

 眠るまで口元には笑みが浮かび、夢の中まで訳のわからない内容になった。

 まるでアリスの世界に迷い込んだような不可思議な風景に、グロウがトランプの兵士と決闘して、どうしてだかネリネとローグがお茶会していて、私はそれを見ながらひたすら走ってた。

 そうして、立ち止まったとき──目の前には海があって、とても気持ちが良かった。

 何もかもを洗い出してくれたみたいで……。

 私の悪口を言っていた人たちとも、私は仲良くなりたかったし仲良くなれると思っていた。
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