錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-

 14時──昨日のカフェでミルクティを傾けているとグロウが現れた。

 少し息が荒い、急いで来たようだ。

「ご、ごめん」

「構わないわ」

 ウエイトレスにコーヒーを頼み、サラの向かいに腰を落とす。

「乗る電車まちがえちゃって……」

「あなたらしいわね」

 サラがそう言ったあと、無言の時間が続いた。
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