錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「あ、あの」

「なにかしら」

「話題、無くてごめん」

「謝る必要は無いわ。無理に絞り出さなくてもいいのよ」

 そして再び無言の時間──

 グロウがそわそわしている様子に、サラはクスッと笑う。

 喋っている時よりも、こういう時間の方が性格が出るものだ。

 彼は、もじもじと自分の指を見つめて時間の経過を気にしている。
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