錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
◆第3章~とんでもない
*どうしてこうなった
さて、今日もおでかけしよう──ネリネは街に行く準備を始めた。
友達はみんな部活とかやってるから、夏休みなのにあんまり遊べなくてちょっと寂しいけど、仕方ないもの。
「!」
自転車を押して歩いていると、憧れのお兄さんが向こうから歩いてきた。
心臓バクバクしながら、それに気付かれないように表情を作る。
「お、おはよう」
「うん、おはよう」
いつも通りのそっけない挨拶、しかしネリネはそれでもウキウキだ。