錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「なんだか……ワイルドなローグも格好いい」

「はあ?」

 なに言ってんのあんた。こいつはホントのローグじゃないのよ。

 いや、ホントのローグだけど、あたしたちのローグじゃないのよ。

 あ、あたしたちって凄い言い方したけど──と、ネリネは訳の解らないループにおちいって頭を抱える。

「とにかく! 大事な用事があるんだから!」

「おう、またな」

「うん」

 頬を赤らめているサラの手から残りのクッキーを掴んで家に入った。


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