錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「記憶にあるのは、名前を呼んでいた事か」

 黒ローグは小さく唸る。

「ママが、うちの家系は元々力があるから、適当でも発動しちゃったりするコトがあるって……言ってた」

 一同はそれにネリネを見つめた。

「力……心の力か?」

「なるほど、それなら適当な呪文でも納得がいく」

「ということは、ネリネが元に戻って欲しいと願いながら唱えれば俺たちは元の世界に戻れる?」

「そんな簡単なものなのかな?」

「それより腹減ったからなんか食べない?」

 腕を組んで悩んでいる3人のローグを尻目に、チャラローグが呑気に発した。


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