錬金爆発-アルケミ・エクスプロージョン-
「同じ顔が2人!?」

 同じ顔を追って戻ってきたら同じ顔をした青年が2人いて、男の頭は混乱した。

「イワン! 戻ってこい!」

 背の低い方はイワンていうのか……などと、呑気に思っている場合ではないがチャラローグはつい思ってしまった。

 そうして、戻ってきたイワンという男を見やり、こっちの名前はなんていうんだろう? と、チャラはこれまたふと考えてしまう。

 これはもういっそアレ、危機的状況に陥ったときの投げやり感というかサバサバした感覚というのだろうか、とにかく心は何故だか晴れやかだ。

 そうしている間に2人のローグも戻ってきて、男たちの混乱はピークに達した。
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