〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「菜月さん…」

階段の下の方から、
リョウ君の声がして
リョウ君が階段を上がり、倒れている様子のリク君を見てびっくりする。

「どうかされたんですかっ!?」

〈リョウ君のポイント‐5 して下さい〉

りょう君はリク君の額を
手で触り、
少し怖い顔を向けてきた。
「僕は大丈夫ですから…」

額(ひたい)にあてられた、りょう君の手を払いのけ立ち上がろうとする。

「リク君…」


「僕は…大丈夫です
リョウさんの手はかりません…僕が菜月さんと、
最後に会いたくて」

ふらつく体を、
奮い立(ふるいた)たせ
壁に手を付き、
ふらつきながらも立ち上がる。

「最後って…?」

私は、
リク君の“最後”と言う
言葉が引っ掛かり、聞きなおした。

「…僕は両親の元に実家に一度戻ります。
だから菜月さんにどうしても伝えたくて実家は、
山奥なので
メールも電話も通じません僕は、カノンさんではなく菜月さんと、もっと一緒に…」

苦しそうにしながらふらつく、リク君に私は肩を貸す。

わずかに肩に
微熱(びねつ)が伝わる

「私…リク君が、
戻って来るのを待つよっ…。だから…そうしたら、
また一緒に」

「菜月さん…僕も菜月さんが…いえっ…。
菜月さんの気持ちは、
リク君何ですよねっ…、
すみません」

りょう君は言い掛けた言葉をやめ、悲しい表情を浮かべ…。

リク君は、ふらふらし
そのまま意識を失い、
私の肩にもたれ掛かるように、一気に私の肩に体重がのしかかった。

リョウ君がリク君を、
抱き抱え
男子寮に連れていって、
そのまま、
病院に運び込まれた。

その後、
リク君との連絡は途絶え、ただ帰りを待つことに…。

〈松リポイント+10して下さい〉


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