〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

第11話「ﾏ‐ﾒｲﾄﾞの館同室の人」

私は部屋に戻り、
鍵を開け中に入る。

中は真っ暗だったので部屋の明かりをつけた。

目の前に小さな女の子…、二つに髪を束ねた、以前、金魚をあげた子。

女の子は中入って行っても何も言わない。

私も中に…、
「！？えっ」

さっき倒れて居た男性が、ベッドの上に…横たわって居る。

『もしかして…同室の人はこの人…』

この後
男性とこの女の子…、
なぞは、次々に襲って来た。

女の子は、横たわる男性をゆらゆら揺らす。

男性は、
傷が痛むのか、
少し、嫌がっているみたいに見えた。

「うっ〜んっ…、
お兄ちゃん…」

「…やめっ」

嫌がるとベッドによじ上り服を揺らす。

「…っ痛い…やめ」

痛みが一気に襲い、
うめき声を上げる男性。
「にぃちゃぁ〜ん…」

女の子は、
痛がる顔を見て、
“ベッド”から下りる。

男性は腰を起こし、
痛みをこらえながら
女の子に笑顔を向けた。

「にぃちゃぁ…」

女の子は男性の方では無く私の方に走って来た。

「…！？」

私の方を見た男性が、
停止したように見てきた
。

「あ…っさっきはどうも
あっあのぅ
ごめんなさい何か同室みたいで…」

私は、あたふたしながら
困った顔をしてしまった。