〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「いぇ…こちらこそ
先程は少し失礼な事を…、周りに少し人も居たので…リョウの事を言え知り合いの…」

何かをいいたいのか、
途切れる言葉、
リョウ君の事を
何か知りながら、
隠しているかの様な。

「…にぃちゃん…?
リョウにぃちゃ…」

とっさに女の子の口を急に押さえ、ベッドから、
落ちそうになる男性…。

「うっ…」

痛みが体に走り、
顔が歪む何かを隠しているのは確か。

「…リョウ君を
お兄さんってもしかして
リョウ君と…」

男性はベッドから態勢を整え、女の子をぎゅっと、
抱き締める。

「にぃちゃっ…痛いよっ…」

女の子は、
男性から物凄く大事に
されている。

「お兄ちゃんリョウにぃは帰らない?
にぃちゃ…」

女の子は、何度もリョウ君をお兄ちゃんと呼び
男性が顔をうづめ、
動かないのか…身動き取れずに震えている様にも見えた。

私は少し気になり、
男性と女の子に近づく。

女の子は私をじっと見ている。

「にぃちゃ…」


男性は、
そのまま意識を失ってしまったみたいで…。

男性の腕をどかし
女の子を男性から引き離す。

女の子の支えが無くなり
力が抜けそのまま、
倒れこみそうになったのを見て、
両手で男性を支えベッドに寝かせた。






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