〜☆恋愛学園物語☆〜（学園編）

人魚姫は目の前に迄迫って来た。

私は、
ダイキ君の背中に手を付き意識を集中する。

『お願い…私に力を貸して…』

意識を集中すると、
かすかに体の中から、
力が湧き出る。

ヒ‐リングの力を、
うまく使いこなせない。

「その女…、ダイキにとって大事そうだなっ…」

真上に人魚姫が、
憎い目でこっちを、
見ながら既に攻撃態勢に移り始めてきた。

「にっ…逃げて…」

ダイキ君は、
私をかばうように、
私の前に手を出し
守り出す。

「逃げるなんて出来ない、私は、お兄さんからも、
ダイキ君をお願いって、言われたの私は、
ダイキ君を守る！」

ダイキ君は、
力を入れて無理して立ち上がる。

「ぽ…ぽっん太…」

ダイキ君が名前を呼ぶと、さっき居た、
きつねが、ダイキ君の前に。
「…その体で…、
やるんですか？コン！」

ダイキ君はきつねに、
手を向ける。

「どうなっても、
知りませんから」

そう言うと、
クルッと一回転

剣に化けると地面に落ちた剣を取る。

「はぁ〜」

人魚姫は手に集中し、
紫色の、炎を放って来た。
“ボワッ”

「これでもくらいなさい！はぁ！！」

“ｺﾞｫ…”

マッハで、目の前に襲い掛かる。

「危…ない」

私の行動をダイキ君に阻止され、ダイキ君に押し倒され、身体ごと飛ばされた

「きやぁ…！」

“ﾄﾞﾝｯ”

「痛っ」

私は、身体が床に転がり
ダイキ君から離れた、その瞬間。

「うあぁぁ…！！」

炎がダイキ君の全身を直撃し、剣がダイキ君から、
離れ、
力つきうつ伏せに倒れて込む。

「その体でよく来れたわねっ…」

人魚姫は、ダイキ君の着ていた制服の
首根っこのシャツを掴み、無理やり持ち上げる。

「うっ…」

離れた剣を右手で必死に、掴もうと手を伸ばすも、
手が届かない

かりんちゃんは、怯えて、人魚姫の近くから離れる。
「にっ…にぃちゃ…」

ぶるぶる震えるかりんちゃん。