〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
「ダイキ君…しっかりしてっ…」

ダイキ君の身体を起こし、ぎゅっと抱き締める。

「お願い…死なないでっ…」

私の体の中で、かすかに、心から声がした。

「…私の声が聞こえますか?」

私の中で確かに聞こえる。
「私は…人魚姫…、
わけがあり水晶に封印されていました…、
あなたによりその封印が解けました。
あなたに、癒しの力をさずけましょう…どうか…、
彼の事を…彼を救ってください」

「はぁあ…!!」

リョウ君は、
弓をなかなか使いこなすのが出来ず、てこづり、
人魚姫の方が攻撃を仕掛けて、襲い始めていた

人魚姫から距離を置き、
隙を付き、
矢を向けても避けられ、
人魚姫の紫色の炎が、
リョウ君目がけて襲い掛かる。

「意識を私に…」

心の声に導き込まれる様に私の中に流れ込み、
かすかに黄色い光が、
“ぼやっ”と。

「ダメッ…うまくコントロール出来ない…」

“ダッダッダッ”

私の後ろに誰かが回り込み私の背後で、
ぎゅっと抱き締めてきた。
とても癒される…。

誰?

「ゆうや君?」

(このまま進んで下さい)
「ハルキ君?」
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