〜☆恋愛学園物語☆〜(学園編)
ダイキ君は私を、
ぎゅっと抱き締めてきた。
「ありがとう…菜月さん」

ダイキ君は目から、
涙を流し、
お礼を伝えてきた。

私の中で…声が聞こえた。
「ダイキさんを助けてくれて、ありがとう…」

私の中から、
スッと浮かび上がり、
ダイキ君は浮かび上がった人魚姫の姿を、とらえる。

「ダイキさん…、
ごめんなさい…、
こんな目に合わせてしまって…」

黄色く長い髪の
優しい女性…。

「かりん…」

人魚姫に向かって、
ダイキ君はかりんちゃんの名前を呼ぶ。

「かりんちゃんと…同じ名前…?」

人魚姫は、
かりんちゃんの方を見て、笑顔を向けた。

「あなたの子供…ねっ…
生まれ変わったら、今度はあなたの子を…いいえっ…それは叶わない夢ねっ…もう一度、会えてよかった…」

人魚姫は黒い闇におおわれ力を溜めはじめた。

「これでもくらえ」

紫色の炎が巨大化し、
疲れて来た、リョウ君と
ゆうや君の方に、
放とうとしている。

「はぁあああ!」

「ゆうや君!リョウ君!」私はとっさに、二人を呼ぶ。

ゆうや君は、接近し
リョウ君は距離を置き
左右に別れ、
人魚姫に向かって、
ゆうや君はさらに接近。

「何っ!?」

人魚姫は、二人の急の早さに戸惑う。

「はぁあああ…」
リョウ君の声が響き渡る。
「やぁああ」
ゆうや君も続けて、
攻撃態勢に





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